◎今年イタリアに到着した移民は2万8000人を超え、前年同期間のほぼ4倍に急増した。
チュニジア沖、亡命希望者を乗せたボート(Getty Images)

ドイツの援助団体「RESQSHIP(レスキューシップ)」は10日、チュニジア沖の地中海で亡命希望者を乗せた船が沈没し、少なくとも2人が死亡、20人が行方不明になったと発表した。

一方、イタリアの沿岸警備隊は同日、チュニジア沿岸とシチリア島の間で移民約1200人を救助中と報告した。

レスキューシップによると、移民を乗せた船は8日にこの海域に流れ着いたという。

レスキューシップは公式ツイッターに「22人を救助、2人の遺体を収容し、少なくとも20人が行方不明になった」と書き込んでいる。「20人は全員溺死したと思われます...」

レスキューシップの巡視艇はイタリア南部ランペドゥーサ島に人々を移送した。

イタリアの沿岸警備隊は10日、シチリア島の南東193km付近で拿捕した船の移民800人を救助したと発表した。

また警備隊は移民約400人を乗せた別の船を近海で発見し、救助作業を続けているとした。人々は巡視艇と民間の商船に分けて乗せられ、ランペドゥーサ島に送られた。

一方、リビア沖で活動する援助団体「Alarm Phone(アラームフォン)」は9日、リビアを出港したとみられる船の遭難信号を受信したと発表した。

それによると、移民約400人を乗せた船はなんとか航海を続け、マルタとイタリアの領海にたどり着いたという。

イタリア政府はこの数週間でランペドゥーサ島に移民数千人が到着したと報告している。

今年イタリアに到着した移民は2万8000人を超え、前年同期間のほぼ4倍に急増した。

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