◎警察は先週、首都ロメの市場で憲法改正案に抗議するビラを配ったとされる活動家9人を逮捕した。
2024年4月4日/トーゴ、首都ロメ(Getty Images)

トーゴ政府は10日、大統領選の廃止を含む憲法改正案に反対する抗議デモを取り締まると表明した。

内務省によると、野党が主催するこのデモは11~13日に予定されているという。

内務省は声明で、「このデモは治安を乱すものであり、許可しない」と言明。参加した者は逮捕される可能性があると警告した。

地元メディアによると、選挙管理委員会が議会選の投票日を4月29日に延期したという。理由は明らかにしていない。

デモを主催する野党の報道官はAP通信の取材に対し、「開催するかどうかを検討している」と語った。

また報道官は「ニャシンベ政権が弾圧に踏み切った場合、応じる用意がある」とけん制した。「パニックに陥ったニャシンベは危険な手を使う可能性があります。しかし、我々は絶対に屈しません...」

警察は先週、首都ロメの市場で憲法改正案に抗議するビラを配ったとされる活動家9人を逮捕した。

検察によると、9人は公共の秩序を乱した罪で逮捕されたという。

国民議会(一院制、定数91)は先月、この憲法改正案を可決。ニャシンベ(Faure Gnassingbe)大統領の署名で成立する予定だ。

成立すれば大統領は直接選挙ではなく、議会で選出されることになる。

ニャシンベ氏の任期は2025年まで。憲法が改正されれば大統領の任期は5年から6年となり、再選が禁じられる。

ただし、ニャシンベ氏が父親から引き継いだこれまでの20年間はカウントされない。

トーゴの人口は約800万人。ニャシンベ氏と父親のエヤデマ(Gnassingbé Eyadema)前大統領による統治期間は58年となっている。

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