女が人込みで自爆、12人死亡、30人負傷 ナイジェリア北東部
テロは州都マイドゥグリから38キロほど離れたコンドゥガの市場で20日遅くに発生。少なくとも12人が死亡、30人が負傷した。
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アフリカ西部・ナイジェリアの北東部ボルノ州の魚市場で発生した自爆テロについて、警察は22日、身体にIED(即席爆発装置)とみられる爆弾を巻き付けた女が自爆したと明らかにした。
テロは州都マイドゥグリから38キロほど離れたコンドゥガの市場で20日遅くに発生。少なくとも12人が死亡、30人が負傷した。
犯行声明を出した組織は確認されていないが、西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」に疑惑の目が向けられている。
州警察は声明で、「体にIEDとみられる爆弾を巻き付けた女が魚市場の人混みに紛れ込み、自爆した」と述べた。
ボルノ州は過去16年間、ボコ・ハラムの反乱の拠点となってきた。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。
ボルノ州では今月初め、マイドゥグリのバス駐車場で爆弾が爆発し、9人が死亡、数人が負傷した。
中部ベヌエ州で先週、複数の集落に正体不明の武装集団が押し入り、住民を虐殺。地元当局はこれまでに150人の遺体を収容し、数十人が行方不明になっていると報告している。