◎スエズ運河庁は3月に通行料を引き上げている。
2021年3月30日/エジプトのスエズ運河(Ayman Aref/AP通信)

エジプトのスエズ運河庁は1日、4月の収益が6億2900万ドル(約810億円)に達し、過去最高を更新したと発表した。

同庁は3月に運河の通行料を引き上げている。

同庁の長官は声明で、「先月は1929隻の船舶がスエズ運河を航行した」と明らかにした。

長官によると、昨年4月の収益は5億5360万ドル。前年同期比13.9%の増益となった。

スエズ運河は世界で最も重要な航路のひとつで、世界の原油の7%を含む世界貿易の約10%がこの航路を行き来している。

同庁によると、2021年の収益は過去最高を更新する63億ドルに達し、通過した船舶は2万649隻で、2020年の1万8830隻から10%増加したという。

海運業界はコロナウィルスの影響を強く受けており、ロシア・ウクライナ戦争による燃料価格の高騰、コンテナ不足、そしてスエズ運河の通行料引き上げは危機に拍車をかけている。

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