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▽アフリカ連合(AU)や東アフリカ共同体(EAC)などが南スーダンに代表団を派遣し、危機を緩和すべく、関係者と協議している。
南スーダン、マシャール副大統領を支持する民兵(AP通信)

アフリカ東部・南スーダンの軍隊が上ナイル州の要衝をマシャール(Riek Machar)副大統領を支持する民兵から奪還した。軍が21日、明らかにした。

キール(Salva Kiir)大統領を支持する民兵と国軍は声明で、「上ナイル州の要衝ナシルから反政府勢力を追い出した」と述べた。

キール氏はマシャール氏に近い政府高官を解任し、マシャール派を怒らせている。

3月初旬、北東部で国軍とマシャール派の民兵が衝突。国軍はこの攻撃により撤退を余儀なくされた。

キール氏はこれに反発し、マシャール派の閣僚を含む複数の幹部を逮捕。3月26日にはマシャール氏も逮捕・勾留した。

マシャール氏を含む高官数人が自宅軟禁下に置かれている。マシャール氏の支持者の中には弾圧を恐れ、国外に逃亡した者もいる。

アフリカ連合(AU)や東アフリカ共同体(EAC)などが南スーダンに代表団を派遣し、危機を緩和すべく、関係者と協議している。

南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール氏に忠実な組織がマシャール氏の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は40万人以上と推定されている。

マシャール派は21日の声明で、上ナイル州ナシルを失ったことを認め、「戦術的な理由で撤退しただけだ」と主張した。

それによると、ナシル近郊の戦闘で少なくとも17人が死亡したという。

陸軍の報道官は21日の記者会見で、「近接航空支援がうまく機能し、テロリストの待ち伏せ攻撃を回避することができた」と語った。

ウガンダのムセベニ(Yoweri Museveni)大統領は今月初め、政治的緊張が高まる中、南スーダンの首都ジュバを訪問し、キール氏と会談した。

ムセベニ氏は先月、ジュバの安全を確保するために部隊を派遣。この派遣がマシャール派の反発を招いたと指摘する専門家もいる。

ムセベニ氏の息子であるウガンダ軍最高司令官のカイネルガバ(Muhoozi Kainerugaba)将軍はマシャール派の戦闘員を1500人殺害したと主張している。ウガンダは内戦中、キール派を支援。マシャール派とは犬猿の仲である。

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