南アフリカ警察相、犯罪組織との関与疑惑で停職処分に
南アの犯罪率は非常に高く、特に凶悪犯罪の発生が目立つ。
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南アフリカのラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は13日、犯罪組織と共謀し、捜査に介入したとして、ムチュヌ(Senzo Mchunu)警察相を停職処分にした。
クワズール・ナタール州警察の本部長は先週、ムチュヌ氏が犯罪組織と共謀して注目度の高い捜査に介入したと告発した。
地元メディアによると、ムチュヌ氏は疑惑を否定。本部長の主張には根拠がないと述べ、法の支配を遵守する決意を示していた。
ラマポーザ氏は汚職との闘いを公約に掲げて大統領に就任した。
野党や人権団体はこの疑惑について、刑事司法制度の信頼を損なうものとして、迅速な対応を求めている。
世界銀行は南アの汚職が年間でGDPの約10%もの損失をもたらしていると指摘。長年、政治家を含む公務員が多くの犯罪に関与していると懸念を表明してきた。
南アの犯罪率は非常に高く、特に凶悪犯罪の発生が目立つ。
国家警察の統計によると、22年4月~23年3月の国内全体における犯罪発生件数は約183万件にのぼった。