◎南スーダンは2011年にスーダンから独立。それから2年後、キール大統領に忠実な組織がマシャール副大統領の組織に攻撃を仕掛け、内戦状態に陥った。
南スーダン、首都ジュバ郊外の集落(ロイター通信)

南スーダンの現地当局は8日、北東部マラカルの国連基地内にある民間人避難施設で部族間衝突が発生し、少なくとも13人が死亡、21人が負傷したと発表した。

それによると、この施設で生活する2つの部族が衝突し、鋭利な刃物を持った男たちが切り合ったという。

衝突に至った経緯は明らかにされていない。

この施設で生活する避難民の代表はAP通信の取材に対し、「戦闘はいつ再燃してもおかしくない。状況は切迫している」と語った。

同国の国連事務所は声明で、「衝突はある男が敵対する部族の男性をナイフで刺した後、激化した」と述べている。

また同事務所は軍および政府高官に「法に基づいた対応」を取るよう求めた。国家警察は国連基地を含むマラカル全体の警備を強化したという。

南スーダンは2011年にスーダンから独立。それから2年後、キール(Salva Kiir)大統領に忠実な組織がマシャール(Riek Machar)副大統領の組織に攻撃を仕掛け、内戦状態に陥った。

内戦は2018年の和平合意で終結。犠牲者は数十万人と推定されている。

和平合意から5年経った今も、部族間抗争を含む散発的な戦闘が各地で発生しており、マラカルの国連基地には数千人が避難している。

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