◎コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。
南アフリカ、北西部ハウテン州、コレラ患者向けの医療テント(Getty Images)

南アフリカの保健当局は22日、同国で最も人口の多い北西部ハウテン州でコレラが急拡大し、少なくとも10人が死亡、37人が重体と明らかにした。

コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。

地元メディアによると、首都プレトリアの北に位置する地区ではこの1週間で少なくとも95人が陽性診断を受けたという。

ハウテン州の保健当局は声明で、「3歳の子供を含む10人がコレラに感染後、亡くなった」と述べている。

それによると、21日の検査で19人が陽性と診断され、入院した陽性者数十人のうち37人が重体だという。

ハウテン州政府は市民に対し、水たまりや汚染された食べ物には触れず、手指洗浄・消毒を心掛けるよう呼びかけている。

またコレラ患者が確認された自治体は水道水をそのまま飲まないよう警告した。地元メディアによると、いくつかの町に給水車が派遣されたという。

アフリカ南部・モザンビークでも今年、この20年で最悪と呼ばれるコレラの集団感染が発生し、数万人が手当てを受けた。

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