◎ラスアノドをめぐるソマリランド政府とプントランド自治政府派の反政府勢力による戦闘は数カ月にわたって続いているとみられる。
2022年8月11日/ソマリランド、首都ハルゲイサ(Guillem Sartorio/AFP通信/Getty Images)

赤十字国際委員会(ICRC)は1日、東アフリカ・ソマリランド係争地ラスアノド(Las-Anod)の前線付近で43人の遺体を収容したと明らかにした。

ラスアノドをめぐるソマリランド政府とプントランド自治政府派の反政府勢力による戦闘は数カ月にわたって続いているとみられ、数百人が死亡、数十万人が国外に逃亡したとされる。

ソマリランドは1991年にソマリアから独立。国連は同国の独立を承認していないが、台湾は2020年に外交関係を結び、米国を含む10カ国が首都ハルゲイサに駐在員事務所、ケニアとエチオピアは外交使節団の公館を設置している。

プントランドは1998年、当時のソマリア暫定政府の承認に基づき、自治を宣言した。

ICRCによると、ラスアノドの現地職員はこの1週間で43人の遺体を収容、110人の負傷者を病院に搬送したという。

ICRCは声明の中で、「ラスアノドの民間インフラに壊滅的な被害が出ている」と報告した。

ソマリランド政府は8月31日、この戦闘で捕虜となった陸軍兵士が反政府勢力から虐待を受けているとされる画像が出回っていることを非難した。

反政府勢力はソマリランド陸軍の兵士少なくとも300人を拘束したと伝えられている。

ソマリランド国防省は今年初め、陸軍がラスアノドの主要病院を砲撃したという西側メディアの報道を否定した。

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