◎自爆テロ犯は州政府関係者が滞在していたゲストハウスに爆発物を搭載した車両で突っ込み、自爆した
2023年3月14日/ソマリア、首都モガディシオ郊外の地区、自爆テロ発生現場(Farah Abdi Warsameh/AP通信)

ソマリア政府は14日、南西部ゲド州で自爆テロが発生し、少なくとも5人が死亡、州知事を含む11人が負傷したと発表した。

テロが発生したのは首都モガディシオの西方約450kmに位置するゲド州近郊の町。

政府報道官によると、イスラム過激派組織アルシャバーブは今のところ犯行声明を出していないという。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。

州警察の担当者はAFP通信の取材に対し、「自爆テロ犯は州政府関係者が滞在していたゲストハウスに爆発物を搭載した車両で突っ込み、自爆した」と語った。

この攻撃で州知事や軍関係者を含む11人が負傷。警備員5人が死亡した。知事のケガの程度は明らかにされていない。

州警察によると、この攻撃でゲストハウスの大部分が崩壊したという。

AFPの取材に応じた目撃者は、「ものすごい爆発音で、地震のように大地が揺れた」と語った。

モハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領は昨年、アルシャバーブとの「全面戦争」を宣言し、米国やアフリカ連合(AU)の同盟国と連携して取り締まりを進めている。

しかし、アルシャバーブはその報復として自爆テロを続け、モガディシオや軍関連施設にも攻撃を仕掛けている。

モガディシオの政府機関前で昨年10月末に発生した自動車爆弾攻撃では120人以上が死亡、300人以上が負傷した。バナディール州の政府事務所で今年1月に発生した襲撃事件では市民5人が殺害されている。

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