◎イスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を出した。
2022年1月12日/ソマリア、首都モガディシオの国際空港近く、大破した車両(FarahAbdi Warsameh/AP通信)

ソマリアの首都モガディシオにある陸軍士官学校で自爆テロが発生し、少なくとも25人が死亡した。地元当局が24日、明らかにした。

それによると、イスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を出したという。

事件は市郊外にある陸軍士官学校で24日に発生。AP通信は政府筋の話しとして、「士官候補生ら25人が死亡、40人以上が負傷した」と伝えている。

アルシャバーブの戦闘員が学校に侵入した経緯や爆発の規模は明らかになっておらず、中央政府も今のところ声明を出していない。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。

米政府はアルシャバーブを「アルカイダ系の最凶組織」と評している。

中央政府は昨年、アルシャバーブとの全面戦争を宣言し、占領された領土の一部を奪還。戦闘員の資金源になっている金融ネットワークシステムの解体を試みている。

ソマリアに駐留するアフリカ連合(AU)軍の規模が徐々に縮小していく中、中央政府は米国を含む世界各国に同国の安全保障を担うよう繰り返し要請している。

米国、EU、トルコなどの国際パートナーはソマリア軍の訓練に協力している。

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