◎ベレトウェインを含む中部地域は現在、陸軍による対アルシャバーブ掃討作戦の中心地になっている。
2019年7月13日/ソマリア、首都モガディシオの市街地(FGetty Images/AFP通信)

ソマリア中部ベレトウェインの検問所で23日に発生した爆弾テロの犠牲者が21人に増加した。地元当局が24日、明らかにした。

それによると、負傷者は52人にのぼり、そのうち17人(重体とみられる)が治療のため首都モガディシオの病院に空輸されたという。

ベレトウェイン総合病院の責任者はAP通信の取材に対し、「犠牲者の大半が爆発の衝撃でほぼ即死状態だった」と語った。

国営テレビによると、イスラム過激派組織アルシャバーブは犯行声明を出していないという。

ベレトウェインを含む中部地域は現在、陸軍による対アルシャバーブ掃討作戦の中心地になっている。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。

ソマリア軍兵士に訓練を提供し、主にドローンでこの掃討作戦を支援している米政府はアルシャバーブを「アルカイダ系列の最凶組織」と評している。

爆発物を積んだトラックは23日、政府が管理する検問所に突っ込み、警備員が近づいた直後に爆発したとされる。

昨年就任したモハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領はアルシャバーブとの全面戦争を宣言し、占領された領土の一部を奪還。同組織の資金源になっている金融ネットワークシステムの解体を試みている。

ソマリアに駐留するアフリカ連合(AU)軍の規模が徐々に縮小していく中、中央政府は米国を含む世界各国に同国の安全保障を担うよう繰り返し要請している。

バレ(Hamza Abdi Barre)首相の報道官は24日、この爆弾テロにアルシャバーブが関与していると明言したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

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