◎事件は9日夜に発生。陸軍による鎮圧作戦は10日早朝に終了し、ホテルの利用者84人が救助された。
2023年6月10日/ソマリア、首都モガディシオ、イスラム過激派の攻撃を受けたホテルと野次馬(Farah Abdi Warsameh/AP通信)

ソマリアの警察当局は10日、首都モガディシオ郊外にあるビーチサイドのホテルがイスラム過激派の襲撃を受けた事件について、兵士3人を含む9人が死亡、10人が負傷したと発表した。

国営テレビはイスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を出したと伝えている。

それによると、事件は9日夜に発生。陸軍による鎮圧作戦は10日早朝に終了し、ホテルの利用者84人が救助されたという。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。

アルシャバーブは過去にもホテルやその他の民間施設で自爆テロなどを繰り返してきた。

米政府はアルシャバーブを「アルカイダ系の最凶組織」と評している。

警察は襲撃の実行犯がどうなったか明らかにしていない。

ホテル内のレストランで食事をしていたという女性はAP通信の取材に対し、「9日の午後8時前(現地時間)にホテル内から爆発音と銃声が聞こえたので、私と友人は即座に身を隠し、ホテル前の道路に走って逃げた」と語った。

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