◎国営テレビはイスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を出したと伝えている。
2022年4月23日/ソマリア、首都モガディシオ近郊、爆弾テロの発生現場(Farah Abdi Warsameh/AP通信)

東アフリカ・ソマリアの首都モガディシオ近郊にある軍事施設で自爆テロがあり、少なくとも6人が死亡した。警察当局が21日、明らかにした。

それによると、爆発物を積んだ車両は軍事施設の入り口近くで爆発し、兵士4人を含む少なくとも6人が死亡、9人が負傷したという。

国営テレビはイスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を出したと伝えている。

X(旧ツイッター)で共有された動画には爆発により破壊された軍事施設の検問所と民家が映っていた。

現場近くに住む男性はAP通信の取材に対し、「大きな爆発音がした後、基地の方から煙が上がるのが見えた」と語った。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。

昨年就任したモハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領はアルシャバーブとの全面戦争を宣言し、占領された領土の一部を奪還。同組織の資金源になっている金融ネットワークシステムの解体を試みている。

大統領府の報道官によると、陸軍はこの数カ月でアルシャバーブが支配する地域に1000キロほど入り込み、同組織が運営するラジオ局を4つ閉鎖。戦闘員約4000人を殺害したという。

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