セルビア海軍、西アフリカ出身の移民201人拘束

海軍は声明で、201人は西アフリカ出身者で構成され、女性や子供も含まれると述べたが、国籍は明らかにしなかった。
アフリカ北西部・スペイン領カナリア諸島沖、移民を乗せた船(Getty Images)

アフリカ西部・セネガルの海軍は9日、同国西部で西アフリカ出身の移民201人を拘束したと明らかにした。

それによると、海軍と警察は8日、同国西部の海岸に近い地域で移民69人を拘束。8日夜に海岸で木造船に乗り込もうとしていた132人を拘束したという。

海軍は声明で、201人は西アフリカ出身者で構成され、女性や子供も含まれると述べたが、国籍は明らかにしなかった。

移民たちはアフリカ北西部のスペイン領カナリア諸島を目指していたとみられる。

サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた何万人もの移民がアフリカ北西部のモーリタニア、セネガル、モロッコ、アルジェリアからカナリア諸島を目指し出港する。このルートは世界で最も危険な航路のひとつであり、遭難したらまず助からない。

スペイン当局によると、昨年カナリア諸島に到着した移民は約4万7000人、過去最多を更新した。今年は5月中旬時点で約1万800人となっている。

スペインのNGO「カミナンド・フロンテラス(Caminando Fronteras、CF)」は昨年末、24年1月1日~12月5日までの間に海路でスペインを目指した移民1万457人が死亡または行方不明になったと明らかにした。

カナリア諸島とアフリカ大陸北西部の最短距離はおよそ100キロ。この海域は取り締まりが厳しいため、多くの移民が数日から数週間かかる長旅を試みている。

大半の移民が利用するモーリタニアルートは極めて危険で、700キロ以上の長旅となる。

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