◎殺害されたのはイボンヌ・フイン軍曹とロイック・リサル伍長。
◎2人はマリの東部、メナカで情報収集任務にあたっていた。
Getty Images/サヘル地域

1月2日、マリ共和国でフランス軍の装甲車両が爆発物に接触し、フランス兵2人が死亡した。

フランス政府によると、2人はマリの東部、メナカで情報収集任務にあたっていたという。

昨年末にも車両の通行ルート上に設置された即席爆弾(IED)と思われる爆発物が爆発し、フランス兵3人が死亡している。

フランス政府が5,100人の兵士を配備したサヘル地域(マリ、チャド、ニジェール、ブルキナファソ、モーリタニアを含むサハラ砂漠南部の半乾燥地帯)は、イスラム過激派組織との戦闘の最前線と伝えられている。

フランス軍は同地域の戦闘に最初に介入し、ジハード軍との激しい戦闘を繰り広げられてきた。

AP通信は、「マリで殺害されたフランス兵は今回の事件で50人に達した」と報じた。

フロランス・パルリ軍大臣は、「イボンヌ・フイン軍曹とロイック・リサル伍長を失った」とツイートした。

AP通信によると、幼い子供を持つフイン軍曹は、サヘル地域で殺害された最初のフランス人女性兵士だったという。

12月末に発生した同様の爆発事件では、アルカイダと関係のあるイスラム教徒を支援するグループ(GSIM)のジハード組織が攻撃を実行したと主張している。

マリ共和国

一方、マリの東、隣国ニジェールでは、イスラム過激派組織が2つの村を襲撃し、少なくとも100人が殺害された。

ブリジ・ラフィニ首相は声明で、「殺害された市民に哀悼の意を表す。私たちはこれからも道徳的支援を提供し続ける」と述べた。

ニジェールはナイジェリアを拠点とするイスラム過激派組織ボコ・ハラムやアルカイダ関連グループなどの攻撃に長年耐えてきた。

ジハード軍はサヘル地域に脅威をもたらしているが、政府は民主的な権力の移行を実行し、「脅迫には屈しない」という姿勢を貫いている

12月27日に行われたニジェールの大統領選挙では、28人の候補者の上位2名が2月21日の決選投票に臨む予定である。

スポンサーリンク