◎M痘(エムポックス、旧称サル痘)は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
アフリカのサル(Joel santana Joelfotos/Pixabay)

コンゴ共和国でM痘(エムポックス)の感染者が初めて確認された。保健省が13日、明らかにした。

M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。

重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。

死亡率は5~10%。潜伏期間は7日~21日で、ほとんどの患者が10日~14日で発症する。

コンゴ共和国保健省は全国12県のうち9県でM痘感染者が43人確認されたと明らかにした。

M痘は2022年に国際的に流行。主にゲイやバイセクシュアル男性の性行為によって100カ国以上に広がった。

WHOはこの流行を受け、緊急事態と宣言。現在までに9万人以上が感染している。性行為による感染が最初に確認されたコンゴ民主共和国では1万2500人以上が感染し、少なくとも580人が死亡した。

WHOは昨年11月、コンゴ民主共和国で初めて性行為による天然痘の感染を確認したと発表。アフリカの科学者たちは天然痘の封じ込めが困難になる可能性があると警告している。

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