▽シロサイは国際自然保護連合(IUCN)の準絶滅危惧種に、クロサイは絶滅危惧種に指定されている。
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南アフリカ政府は5日、今年1月から3月末までの間に103頭のサイが密猟されたと明らかにした。
それによると、103頭のうち65頭が国立公園内で殺され、角を切り取られていたという。
シロサイは国際自然保護連合(IUCN)の準絶滅危惧種に、クロサイは絶滅危惧種に指定されている。
その角(犀角、さいかく)はアジアの一部地域で漢方薬として利用され、取引価格は金やコカインに匹敵すると伝えられている。
南アの国立公園には世界のクロサイの3割が生息している。シロサイの個体数も世界一だ。
環境省は声明で、「これは昨年の数字とほぼ同じであり、サイを含む多くの野生動物が犯罪組織の標的になっている」と述べた。
国際サイ財団(IRF)によると、20世紀初頭のサイの世界の生息数は約50万頭。24年時点の生息数は約2万8000頭となっている。南アの生息数は1万6000~1万8000頭と推定されている。
クロサイはアフリカ大陸にしか生息しておらず、個体数は6400頭。南アには約2000頭が生息している。
24年に南アで密猟されたサイは420頭、23年は499頭であった。