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▽オンディンバ氏は1967年から同国を統治してきた父親の死去を受け、2009年に大統領に就任。一族の支配は半世紀以上にわたって続いた。
アフリカ中部・ガボンのオンディンバ大統領(Getty Images)

アフリカ中部・ガボンのオンディンバ(Ali Bongo Ondimba)前大統領が出国を許可され、家族とともにアンゴラに向かった。アンゴラ大統領府が16日、明らかにした。

それによると、オンディンバ氏は首都ルアンダの空港に無事到着したという。

ガボンの人口は約230万人。23年の軍事クーデターで独裁者のオンディンバ氏が追放され、先月の大統領選でクーデターを主導したヌゲマ(Brice Oligui Nguema)将軍が勝利した。

地元メディアによると、政府はオンディンバ氏の陣営と協議し、出国を許可したという。

ヌゲマ氏は4月12日の大統領選で他の候補を圧倒。得票率は94.85%、投票率は70.11%であった。

海外の選挙オブザーバーは全ての投票所で公正・公平な投票が行われ、不正も確認されなかったと報告している。

オンディンバ氏は前回選挙で勝利を宣言した後、追放された。

オンディンバ氏は1967年から同国を統治してきた父親の死去を受け、2009年に大統領に就任。一族の支配は半世紀以上にわたって続いた。

多くの国民がクーデターを歓迎。大統領選を含む総選挙は25年8月に行われる予定であったが、4月12日に前倒しされた。

ヌゲマ氏は23年のクーデターから1週間後、前政権の高官、政治家、企業の幹部らが盗んだ金を取り戻すよう命じた。

この命令後、数人の企業幹部が逮捕され、多くの政府高官が汚職を調査する委員会で証言した。

オンディンバ氏はクーデター後、自宅軟禁されたが、健康上の懸念から1週間後に解放された。

オンディンバ氏の妻と息子は勾留され、汚職と公金横領の罪で起訴された。オンディンバ氏自身は起訴を免れた。一連の汚職捜査は現在も続いている。

オンディンバ氏の広報担当は16日の声明で、「一家は不当に拘束され、国際的な要求の後、釈放された」と述べた。

また広報担当は「アフリカ連合(AU)が政府との協議を仲介した」と明らかにした。

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