ボコ・ハラムに資金提供、44人の被告に実刑判決 ナイジェリア
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
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アフリカ西部・ナイジェリア中部ナイジャ州の裁判所がイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」に資金を提供したとして、44人の被告に懲役10~30年の実刑判決を言い渡した。地元メディアが13日に報じた。
それによると、被告たちは12日、ナイジャ州近郊の軍事基地内にある特別法廷で刑を言い渡されたという。
同国のテロ対策機関は12日、同じ容疑で起訴されている10人の裁判を延期すると発表した。
ナイジャ州内務省の広報担当は声明で、「44人は複数の刑務所で刑に服すことになる」と語った。
ナイジェリアでは2017年からテロ関連犯罪に関する裁判を実施しており、公式統計によると、785人がボコ・ハラムを含む過激派の活動に参加したり、支援したとして有罪判決を受けている。
ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。