◎ブハリ政権は歳出削減の取り組みのひとつとして燃料補助金の廃止を目指してきたが、実現できずにいる。
2019年6月1日/南アフリカの大統領府、ナイジェリアのブハリ大統領(Siphiwe Sibeko/ロイター通信)

ナイジェリアのブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は29日、次期政権に公務員の賃金を引き上げるよう求めた。

ブハリ政権は歳出削減の取り組みのひとつとして燃料補助金の廃止を目指してきたが、実現できずにいる。

公務員の労働組合は「無駄な補助金」が財政を圧迫し、公務員の給与を押し下げていると非難している。

しかし、国民の大多数はガソリン価格を抑える燃料補助金の継続を支持しているようだ。

最近のインフレ、特に燃料価格の高騰は人口の大多数を占める低中所得者層の生活を直撃し、多くの専門家が補助金の廃止は難しいという見方を示している。

先月末の大統領選で勝利した与党・全進歩会議(APC)のティヌブ(Bola Tinubu)氏は5月末に就任する予定だ。

ティヌブ氏は公約の中で公務員の賃上げを実現すると述ベていたが、燃料補助金の廃止には言及しなかった。

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