◎14歳~17歳の少女たちは狭いホテルに監禁され、売春を強いられていた。
2022年6月16日/ナイジェリア南部、売春組織で働かされていた女性たち(Peoples Gazette)

ナイジェリアの警察当局は16日、南東部アナンブラ州の売春組織を取り締まり、強制労働を強いられていた10代の少女35人を救出したと発表した。

同州警察の報道官によると、14歳~17歳の少女たちは狭いホテルに監禁され、売春を強いられていたという。

報道官は地元メディアの取材に対し、「当局は関係者の情報を基に捜査を進めた」と語った。

地元メディアによると、救出された35人のうち4人が妊娠していたという。報道官は「組織は売春だけでなく、少女たちに産ませた子供を売り飛ばすつもりだった」と説明した。

取り締まりの結果、売春に関与したとされる3人が逮捕された。また警察は、容疑者のものと思われるライフル銃と現金87万7500ナイラ(27万円)を押収した。

アナンブラ州警察は声明で、「容疑者はこの地域の売春に関与する他の組織とつながっているとみられる」と述べている。地元メディアによると、3人は数日中に刑事訴追される予定。

救出された少女たちは連邦政府の人身売買禁止庁(NAPTIP)に引き渡され、しばらく保護される予定と伝えられている。

ナイジェリアの売春組織は「赤ちゃん」も売買しているとされる。

南東部エボニー州の警察は先月、児童売買組織を摘発し、35万5000ナイラ(約11万円)で売りに出されていた赤ちゃんを保護したと発表した。

同州警察によると、ある赤ちゃんは7万ナイラ(約2万2000円)でオークションにかけられていたという。

同国の売春組織に詳しい専門家によると、貧困外で暮らす一部の女性は現金欲しさで売春し、出産した新生児を組織に売っているという。

今回摘発された組織は少女を監禁し、売春で利益を上げ、産ませた子供を売ることでさらに利益を上げようとしていたとみられる。

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