◎ナイジェリア南東部では近年、このような襲撃事件が多発している。
ナイジェリア、イスラム過激派組織ボコ・ハラムの戦闘員(Getty Images)

ナイジェリア南東部イモ州で陸軍のパトロール部隊が武装集団の待ち伏せ攻撃を受け、少なくとも8人が死亡した。地元警察が19日、明らかにした。

それによると、パトロール部隊はイモ州郊外の人里離れた集落へ向かう途中、正体不明の武装集団の攻撃を受けたという。

地元警察は声明で、「死傷者数は増減する可能性がある」と説明した。

一部の地元メディアは情報筋の話を引用し、「パトロール部隊の兵士少なくとも8人が死亡、数人が負傷した」と伝えている。

現場で撮影されたとみられる映像には、炎上する車両とそばに横たわる兵士の遺体が映っていた。

イモ州警察は陸軍の目が届きにくい郊外の集落に機動隊を配備するとしている。

ナイジェリア南東部では近年、このような襲撃事件が多発している。

この地域に拠点を置く複数の分離主義勢力は独立国家の建設を目指し、政府に攻撃を仕掛けている。

中央政府によると、この地域で生活する先住民族は今年、治安部隊や民間人に数十回攻撃を仕掛け、100人以上を処刑したとみられる。

国軍は先週、イモ州郊外に拠点を置く分離主義勢力の隠れ家を急襲し、戦闘員3人を殺害。武器や爆薬を押収したと報告した。

ナイジェリアの北中部でもイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。

これらの武装勢力は警備が不十分な郊外の集落を標的にし、市民を殺害したり、身代金目的で誘拐したりする。

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