◎ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、このような誘拐事件は珍しくない。
ナイジェリア北西部カツィナ州郊外の集落に正体不明の武装集団が押し入り、住民少なくとも7人を殺害、約100人を誘拐した。地元当局が23日、明らかにした。
それによると、事件は22日早朝に発生。武装した数十人が郊外の集落に押し入り、警備に当たっていた民兵を含む7人を射殺、住民約100人を誘拐したという。
州警察の報道官はこの襲撃で7人の死亡を確認したと述べたが、行方不明者の数には言及しなかった。
ロイター通信は地元当局者の話しとして、「イスラム過激派とみられる武装兵たちは女性と子供を含む約100人を誘拐し、森の中に消えた」と伝えている。
それによると、武装集団はバイクで集落に乗り込み、民家に向かって銃を乱射したり、火を放ったりしたという。
ロイターの取材に応じた男性は「多くの住民が村の外に逃げ出し、女性や子供など、約100人が行方不明になっている」と語った。
同国の北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、このような誘拐事件は珍しくない。
カドゥナ州では今年3月、武装集団が学校に押し入り、生徒少なくとも130人を誘拐した。
北西部ケビ州の学校では昨年、80人以上の生徒が正体不明の武装集団に拉致された。
ボコ・ハラムは2014年、北東部ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐。その多くが今も行方不明のままである。