▽アフリカで最も人口の多いナイジェリアの消費者物価指数(CPI)は昨年、28年ぶりの高値に達した。
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ナイジェリア中央銀行は20日、中期的な物価の上昇を鑑み、市場の予想通り2会合連続で政策金利を据え置いた。
金融政策決定会合は全会一致で政策金利を27.50%に据え置くことを決めた。
アフリカで最も人口の多いナイジェリアの消費者物価指数(CPI)は昨年、28年ぶりの高値に達した。
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は23年5月の就任初日にガソリン補助金を廃止。複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。
その後も電気料金の補助金を廃止するなどした結果、ガソリン価格は2倍以上に、公共交通機関の運賃や日用品の価格も急騰した。
24年12月のインフレ率は34.80%。25年4月は前年同月比23.71%増、3月の24.23%をわずかに下回ったが、それでも過去10数年に比べると高い。
カルドソ(Olayemi Cardoso)総裁は記者会見で、「主に電気料金の高騰と外国為替相場の持続的な圧力によって引き起こされるインフレは理事会にとって依然として懸念事項である」と語った。
またカルドソ氏は「理事会は国内生産を増加させ、外貨需要を減少させ、それによって国内物価への影響を軽減することを目的とした政府の新しい政策を認識している」と付け加えた。
カルドソ氏によると、金融政策決定会合の委員は最近の原油価格の下落や米国の貿易政策に関連する不確実性についても懸念を表明しているという。ナイジェリアはアフリカ大陸最大の産油国である。