◎南東部地域に拠点を置く武装勢力は主に先住民族で構成され、ナイジェリアからの分離独立を目指している。
ナイジェリア、南東部イモ州郊外の湖(Getty Images)

ナイジェリア当局は3日、南東部イモ州で自動車爆弾が爆発し、治安当局者4人が死亡したと発表した。

州警察によると、州知事を乗せた車列が爆発に巻き込まれ、警察官3人と民兵1人が死亡したという。

州警察の報道官はAP通信の取材に対し、「車列は待ち伏せ攻撃を受けた」と語った。報道官によると、犯行声明は出ていないという。

政府は紛争が絶えない南東部地域の取り締まりを強化しているが、イスラム過激派を含む武装勢力は各地で攻勢を強めている。

南東部地域に拠点を置く武装勢力は主に先住民族で構成され、ナイジェリアからの分離独立を目指している。

地元メディアによると、分離独立を支持する市民は政府に独立の是非を問う住民投票の実施を求めているという。

国営テレビはこの問題に詳しい専門家の話を引用し、「イスラム過激派が分離独立派を煽っている可能性がある」と報じている。

ナイジェリアでは来月大統領選が行われる予定だ。南東部地域の州警察は昨年末、「選挙期間中はテロ攻撃の可能性が高まる」と警告した。

南東部アナンブラ州では昨年9月、州議会議員を狙った待ち伏せ攻撃で警察官4人が殺害されている。

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