◎警察当局は北部ザムファラ州で誘拐された民間人少なくとも187人を救出した。
2021年10月7日/ナイジェリア、北部ザムファラ州、誘拐犯から解放された女性たち(ナイジェリア警察/AP通信)

ナイジェリア現地メディアによると、警察当局は北部ザムファラ州で誘拐された民間人少なくとも187人を救出したという。

ザムファラ州警察のモハメッド・シェフ広報担当は10月8日の声明で、「治安部隊は盗賊に拘束された人質を7日の早い時間に救出した」と述べた。また、盗賊は無条件で人質を解放し、身代金は支払われなかったという。

シェフ広報担当は治安部隊の広範な捜索活動を称賛し、携帯電話ネットワークの取り締まりと徹底したセキュリティ対策が功を奏したと述べた。「州の新しい対策は途方もない結果をもたらしました。解放された人々は家族と再会し、喜びを分かち合っています」

ザムファラ州警察は別の声明で、「治安部隊は地域の永続的な平和と安全を確立するために働き続ける」と述べた。

盗賊が逮捕されたかどうかは明らかにされていない。

現地メディアによると、赤ちゃんと女児を含む187人は北西部の密林地帯で活動する武装盗賊団に誘拐されたという。盗賊団の標的は主に小さな村や学校と伝えられている。ナイジェリアの誘拐事件に詳しい専門家によると、全国で活動する盗賊は少なくとも数千人にのぼるという。

ザムファラ州の元州知事であるアブドゥルアジズ・ヤリ氏はAP通信の取材に対し、「一部の盗賊団の装備は国軍を上回っている」と述べた。「ザムファラ州上空を飛行していた戦闘機は今年7月、盗賊団のものと思われるロケット弾で撃墜されました...」

ブリュッセルに本部を置く国際危機グループの上級顧問、ナンディ・オバシ氏はAP通信のインタビューの中で、「ナイジェリア北西部の治安状況はここ数カ月悪化し続けており、地域の経済活動に深刻な影響を与えている」と述べた。

オバシ氏は、「ナイジェリア政府は北部地域に拠点を置くイスラム過激派組織ボコ・ハラムとその他の反政府武装勢力に対する取り締まりと、隣国ニジェールとの国境沿いの警備を強化し、地域の安全を回復しなければならない」と述べた。ナイジェリアとニジェールの国境沿いに広がる広大な密林地帯には、多くの盗賊団の拠点があると伝えられている。

ボコ・ハラムは2014年に北東部ボルノ州の中等学校を襲撃し、女子生徒276人を誘拐した。生徒の大半は今も行方不明のままである。

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