◎バスはブルキナファソの首都ワガドゥグーからニジェールの首都ニアメーに向かっていた。
2022年3月17日/ニジェールとブルキナファソの国境近く、炎上するバス(Getty Images/AFP通信/Africa News)

ニジェールのバス運行会社は17日、同国西部のブルキナファソ国境近くを走行していたバスが武装勢力の襲撃を受け、乗客少なくとも21人が死亡、数人が負傷したと明らかにした。

地元メディアによると、バスを襲撃したのはオートバイに乗ったジハード組織の戦闘員12人で、バスの行く手を阻み、乗客を射殺したのち火を放ったという。

負傷者のひとりは地元メディアの取材に対し、「テロリストは数人を連れ去ったと思う」と述べた。警察によると、乗客の数は分かっておらず、ジハード組織が乗客を連れ去ったかどうかも含めて捜査を進めているという。

バスはブルキナファソの首都ワガドゥグーからニジェールの首都ニアメーに向かっていた。

AP通信によると、ジハード組織はバスだけでなくトラックも襲撃した可能性があるという。

犯行声明は今のところ出ていないが、ブルキナファソとの国境に近いティラベリ州はアルカイダとイスラム国(ISIS)関連グループとつながりのあるジハード組織が各地で同様の攻撃を繰り返している。

ニジェールとブルキナファソは隣国マリ北部で進行中のサヘル紛争に部隊を派遣している。フランス主導のアフリカ連合軍は2012年からサヘル地域で活動するジハード組織と戦っており、犠牲者は民間人込みで数千人、約150万人が国内外避難民になったと推定されている。

スポンサーリンク