豪サウス32、モザンビークのアルミニウム製錬所の生産体制見直しへ

モザンビークには世界有数の規模を誇るアルミニウム製錬所があり、同国の経済成長に大きく貢献。「モザンビークの奇跡」と呼ばれる経済復興の一翼を担った。
アフリカ南東部・モザンビークのアルミニウム工場(Getty Images)

オーストラリアの資源企業サウス32は14日、アフリカ南部・モザンビークのアルミニウム製錬所における減損を表明し、26年3月以降の電気料金が値上げされる見通しとなったため、現在の生産体制を維持するか検討中であると明らかにした。

サウス32は声明で、政府が過半数の株式を保有する水力発電事業者HCBと26年3月に期限切れとなる電力契約について、6年間にわたり交渉を続けてきたと説明した。

HCBはこのアルミニウム精錬所の電力需要を全て満たせない場合、南アフリカの国営電力会社エスコムが不足分を賄うとしている。

サウス32は声明の中で、「HCBは最近、進行中の干ばつにより、精錬所への電力供給に支障が出る可能性があると示唆した」と明らかにした。

またサウス32は不確実性が高まっているため、26年3月以降の生産体制を見直していると述べた。

モザンビークには世界有数の規模を誇るアルミニウム製錬所があり、同国の経済成長に大きく貢献。「モザンビークの奇跡」と呼ばれる経済復興の一翼を担った。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします