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モロッコ国王、マンスーリ氏を首相に任命、同国初の女性首相誕生へ

マンスーリ氏は弁護士出身で、これまで都市計画相やマラケシュ市長を務めてきた。国王宮は同氏に新政権の組閣を要請したと発表した。
2026年9月23日/モロッコ、首都ラバトの投票所(AP通信)

モロッコの国王モハメド6世(King Mohammed VI)は29日、マンスーリ(Fatima Ezzahra El Mansouri、」50歳)氏を首相に任命した。モロッコで女性が首相に就任するのは初めてとなる。マンスーリ氏は弁護士出身で、これまで都市計画相やマラケシュ市長を務めてきた。国王宮は同氏に新政権の組閣を要請したと発表した。

今回の任命は、23日に実施された議会選挙を受けたものだ。マンスーリ氏が所属する政党「真正と現代党(PAM)」は、下院395議席のうち97議席を獲得して第1党となった。2021年の前回選挙では87議席だった。マンスーリ氏は今後、連立協議を進めることになる。

モロッコでは2011年の憲法改正により、国王が首相を任命する際、議会選挙で最多議席を獲得した政党から選ぶことが定められた。今回もこの規定に基づき、最大勢力となったPAMからマンスーリ氏が選ばれた。

マンスーリ氏はPAM創設時の2008年から同党に所属し、2024年には党の主要幹部の一人となった。マラケシュ市長を2度務め、国会議員も経験している。アラブ世界では2021年にチュニジアでブーデン(Najla Bouden)氏が女性として初めて首相に就任しており、マンスーリ氏は同地域で2人目となる。

新政権が直面する課題は多い。国内では物価上昇や雇用、賃金、医療、教育などへの対応が求められている。今回の議会選挙では投票率が38%にとどまり、2007年以来の低水準となった。若年層を中心に、雇用や公共サービスへの不満が高まっていることも背景にある。

さらに、モロッコはスペイン、ポルトガルとともに2030FIFAワールドカップを共催する予定で、大規模なインフラ投資が見込まれている。新政権はこうした投資を進めながら、国内の経済・社会問題への対応も迫られることになる。

マンスーリ氏がどのような連立政権を組み、政策を実行していくかが今後の焦点となる。

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