人身売買組織に拘束されていた移民100人解放、5人逮捕 リビア
リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
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アフリカ北部・リビアの検察当局は14日、東部地方でギャングに身代金目的で拘束されていた100人を超える移民が解放されたと明らかにした。
国連の承認を受けるドベイバ政権の検事総長は声明で、「移民の売買を組織し、自由を奪い、家族に身代金を支払わせるために人質に拷問を加えた犯罪集団を摘発した」と述べた。
それによると、移民たちは第2の都市ベンガジから160キロほど離れた町で拘束されていたという。
ロイター通信は当局者の話しとして、「リビア、スーダン、エジプト出身の人身売買業者5人が逮捕された」と報じた。
その後、検事総長事務所はフェイスブックに移民たちの写真を投稿。この写真は容疑者の携帯電話に保存されていたという。
リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
同国で活動する人身売買組織は不安定な情勢を利用して利益を上げているとみられ、エジプト、アルジェリア、スーダンなど、少なくとも6カ国から移民を北部の海岸に移送。ゴムボートや木造船に乗せ、地中海に送り出している。
隣国チャドの国境近くの砂漠地帯では5月、スーダン移民7人の遺体が見つかった。
クフラ北方の砂漠では2月、集団墓地から28人の遺体が回収された。