▽イスラム過激派とみられる武装集団は15日夜、ボルノ州郊外の集落を襲撃し、農民と漁師少なくとも23人をナタや斧で処刑した。
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アフリカ西部・ナイジェリアの北東部ボルノ州で正体不明の武装勢力が少なくとも23人を殺害、複数人を拉致した。現地メディアが17日に報じた。
それによると、イスラム過激派とみられる武装勢力は15日夜、ボルノ州郊外の集落を襲撃し、農民と漁師少なくとも23人をナタや斧で処刑したという。
政府、軍、警察はコメントを出していない。
ナイジェリア北部では西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」やその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
ロイター通信は目撃者の話しとして、「武装勢力は村の近くに農民や漁民を集め、23人を処刑し、女性や子供をどこかに連れ去った」と伝えている。
別の地元住民は「殺害された人々の遺体を埋葬しようとしたが、武装集団に屋外に放置するよう命じられた」と述べた。
ボルノ州知事は先月、ボコ・ハラムが同州内で誘拐を再開したと認めた。
ボコ・ハラムは2014年、ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐した。その多くが今も行方不明のままである。この事件以降に誘拐された学生は確認できているだけで1500人近くに達している。
政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。