◎国軍は14日、反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」の拠点があるとされる北部キダルを制圧した。
2020年9月22日/マリ、首都バマコで行われた駐仏軍に抗議するデモ(Getty Images/EPA通信)

マリ軍政が反政府勢力から北部キダルを奪還したことを記念して、FIFAワールドカップ予選の2試合を観戦するよう国民に呼びかけ、チケットを値下げした。現地メディアが17日に報じた。

軍政の報道官はフェイスブックに声明を投稿。「この勝利を記念して、17日のチャド戦と20日の中央アフリカ共和国戦の一般入場券の価格を半額にする」と書き込んだ。

17日の試合は首都バマコで行われ、マリ代表がチャドに3-1で勝利した。

軍政の報道官は試合後、再び声明を投稿。「政府は我が国のスポーツを愛する人々を大動員し、我が軍と代表チームの歴史的勝利を祝った」と主張した。

国軍は14日、反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」の拠点があるとされるキダルを制圧した。

キダルは北部の要衝であり、近郊には2週間に撤退任務を終えた国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)の基地があった。

トゥアレグ族の若者で構成されるMNLAは2014年にキダルを占領、国軍を追放した。

14日の奪還は軍政が2020年に政権を掌握して以来、最大の戦果とみられる。国営メディアもこの勝利を祝い、国軍とロシアの民間軍事会社ワグネルを称賛した。

マリサッカー連盟はキダル奪還に言及することなく、「代表チームが予選で力強いスタートを切れるよう、チケット価格を引き下げた」と発表していた。

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