◎空爆は複数回行われ、最初の爆発で子供を含む数人が死亡した。
2013年1月15日/マリ、首都バマコの幹線道路、フランス軍の装甲車(Getty Images/AFP通信)

西アフリカ・マリ北部キダルの反政府勢力の拠点とされる地域がドローン空爆を受け、少なくとも14人が死亡した。地元当局が7日、明らかにした。

キダルの当局者はAP通信の取材に対し、「犠牲者の中にはキダルの副町長と地方議員が含まれる」と語った。

目撃者によると、空爆は複数回行われ、最初の爆発で子供を含む数人が死亡したという。

この近くには1週間前に撤退任務を終えた国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)の基地がある。

マリ軍政はこの空爆についてコメントしていないが、数日前にキダルのMINUSMA基地にあるテロリストの拠点をドローンで偵察したと発表していた。

キダル基地とその周辺はMINUSMAの撤退により、反政府勢力の支配下に置かれたとされる。

キダルではトゥアレグ族の若者で構成される反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」と国軍の間で戦闘が激化しているようだ。

MNLAは独自に策定した北部地域の平和・安全・開発のための恒久的戦略枠組み(CSP-PSD)に基づき、「アザワド」という独立国家の建設を目指している。

MNLAと国軍の戦闘は2015年に結ばれた和平協定が決裂したことを示している。一部のアナリストは内戦に発展する可能性があると警告している。

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