◎直近24時間の新規感染は626人、死者は12人、累計死者数は1002人、入院患者は1115人。
2023年1月11日/マラウイ、首都リロングウェの医療機関(Thoko Chikondi/AP通信)

マラウイ政府は25日、コレラに感染し亡くなった人が1000人を超えたと発表した。

同国ではコレラが大流行しており、昨年3月に最初の患者が報告されて以来、3万人近くが感染している。

保健省によると、直近24時間の新規感染は626人、死者は12人、累計死者数は1002人、入院患者は1115人。

同省の報道官は、「一部の文化的・宗教的信念と医療従事者に対する敵意が感染抑止の努力を妨げている」と警告した。

感染者の増加に対する不満と疑惑は暴力行為に発展した。

地元メディアによると、感染拡大に抗議するデモ隊が南部の医療センターを襲撃し、医療従事者を暴行したという。

デモ隊は「医療機関は故人の尊厳を踏みにじり、埋葬を制限した」と非難している。報道によると、デモ隊は医療従事者に退去を命じ、コレラ病棟を破壊したうえで、患者22人に退院を強制したという。

デモが発生した自治体の職員はAP通信の取材に対し、「デモ隊は医療従事者が不審な行動を取っていると信じている」と語った。

それによると、デモ隊は医療従事者が汚染された注射器を使って患者に注射していると疑っているという。この自治体では1450人が感染し、46人が死亡している。

保健省の報道官は「様々な噂」が問題を引き起こしていると認めた。埋葬の儀式もそのひとつだという。

主に地方では「故人の身体を遺族が洗い、清め、埋葬の儀式を執り行う」という文化が根付いている。しかし、一部の自治体はコレラで亡くなった人の埋葬に制限を設けており、文化を重視する人々の怒りを買っているという。

スポンサーリンク