◎結果は来週末までに確定する予定。過半数を獲得する候補がいなかった場合は上位2人が12月20日の決選投票に進む。
マダガスカルのラジョエリナ大統領(Getty Images)

アフリカ南東部・マダガスカルの大統領選の開票作業が進み、現職のラジョエリナ(Andry Rajoelina)大統領の勝利が確実な情勢となった。現地メディアが17日に報じた。

首都アンタナナリボの選挙管理委員会によると、開票率10%の時点でラジョエリナ氏の得票率は約71%。主要野党2候補の得票率は11%に届いていない。

野党候補12人のうち10人がラジョエリナ氏と選管を非難し、有権者に投票を棄権するよう呼びかけていた。

地元メディアによると、投票率は過去最低を更新する40%弱にとどまる見込み。

野党候補10人は投票をボイコットしたが、その名前は投票用紙にしっかり残されていた。

国内メディアの大半が「ラジョエリナ氏の圧勝」「決選投票なし」と報じている。

結果は来週末までに確定する予定。過半数を獲得する候補がいなかった場合は上位2人が12月20日の決選投票に進む。

地元紙マダガスカル・エクスプレスは見出しに「決着!」と書いた。

フランス語の地元紙La Véritéは「ラジョエリナ氏は第1ラウンドで地滑り的勝利を収める可能性が高い」と伝えている。

一方、野党はこの選挙を「嘘っぱち」「詐欺」と呼び、米国を含む西側諸国に「介入」するよう呼びかけている。

アンタナナリボの市民社会グループも公正な選挙が保障されていないとして、延期を求めていた。

選管は24日もしくは25日に開票結果を公表する予定だ。その後、高等憲法裁判所が12月初旬に正式な結果を発表することになる。

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