◎2人の野党候補は今月初めの抗議デモに参加した際、治安当局の取り締まりに遭遇し、負傷した。
マダガスカルの道路(Getty-Images)

マダガスカルの最高裁判所は12日、治安当局による抗議デモの取り締まり中に大統領選の候補2人が負傷したことを受け、大統領選を1週間延期するよう選挙管理委員会に命じた。

大統領選は11月9日に行われる予定だったが、同16日に延期。決選投票の日程は同20日のままとなる。

地元メディアによると、2人の野党候補は今月初めの抗議デモに参加した際、治安当局の取り締まりに遭遇し、負傷したという。

1人は目を、もう1人は脚を負傷したものの、命に別条はなかった。

大統領選への出馬を認められた候補は13人。現職のラジョエリナ(Andry Rajoelina)大統領は2期目を目指している。

一部の野党候補は「ラジョエリナ氏はマダガスカル市民ではないため、大統領選に立候補できない」と主張。これに対し、同氏は第3の都市アンツィラベ出身と反論している。

一方、警察は野党候補2人が負傷した抗議デモを「暴動」と呼び、「野党関係者とその支持者が略奪行為を働いた」と批判している。

地元メディアによると、大統領選に関連する野党のデモや集会の多くが無許可で行われているという。

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