◎10歳未満の子供をレイプした者には外科的去勢手術が「必ず」宣告される。
朝日を浴びる女性(Getty Images)

インド洋の島国マダガスカルの議会が未成年者をレイプし有罪判決を受けた者を化学的、場合によっては外科的に去勢することを認める法案を可決した。

国際的な人権団体はこれに懸念を表明しているが、未成年者がレイプされる事件が多発している同国内では圧倒的な支持を集めているようだ。

下院は今月初めに法案を可決、上院も先週これを承認した。高等憲法裁判所の承認とラジョエリナ(Andry Rajoelina)大統領の署名を経て成立する予定だ。

法務省は10歳未満の子供がレイプされる事件が多発しているとして、この法案を支持。それによると、2023年には600人以上、今年1月時点ですでに133人が被害に遭ったという。

法務省は声明で次のように述べている。「マダガスカルは主権国家であり、国会は状況に応じて、国民の一般的な利益のために刑法を改正する権限を有しています。現行の刑法はこのような犯罪加害者を抑制するには十分でないと考えています」

法案の文言によると、10歳未満の子供をレイプした者には外科的去勢手術が「必ず」宣告される。

10~13歳までの児童をレイプした場合は「外科的または化学的去勢」、14~17歳の場合は化学的去勢を宣告される。

さらに、未成年者をレイプした者は去勢だけでなく、最高で終身刑という厳しい判決を受けることになる。

化学的去勢はホルモンを遮断し性欲を減退させる薬物を使用することである。外科的去勢は永久的な処置である。

あるX(旧ツイッター)ユーザーは「この刑法改正に反対する人はレイプ犯だけだ」と投稿している。「マダガスカルで暮らす男性の99.999%は去勢されません。なぜかって?未成年者をレイプしないからです」

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