◎事故は11日の現地時間17時頃に発生した。
2022年9月8日/マダガスカル、首都アンタナナリボの河川(Schalk van Zuydam/AP通信)

マダガスカルの警察当局は12日、北西部の町を流れるロザ川で乗客を乗せたボートが貨物船に衝突・転覆し、少なくとも9人が死亡したと発表した。

地元警察によると、事故は11日の現地時間17時頃に発生したという。

子供を含む乗客35人を乗せた木製ボートは何らかの理由で貨物船に接近、衝突した。目撃者によると、一部の乗客は自力で岸に泳ぎ着いたという。

救助隊は行方不明者の捜索を続けているとみられる。地元警察の報道官はAFP通信の取材に対し、「岸に泳ぎ着いた人たちはどこかに行ってしまった」と語った。警察は生存者に名乗り出るよう求めている。

地元警察によると、ボートが貨物船の進行を妨害した可能性があるという。

ある目撃者はAFP通信に、「ボートは照明をつけずに貨物船の方向に進んでいった」と語った。

AFPは警察筋の話を引用し、「貨物船はボートを認識できなかった可能性がある」と報じている。

地元警察によると、貨物船は事故現場から逃走したが、まもなく確保されたという。乗組員は尋問を受けているものとみられる。

マダガスカルで船舶の転覆事故は珍しくない。

昨年末には北東部で木製貨物船が沈没し、近くの森で働いていた労働者を含む88人が溺死した。

スポンサーリンク