◎レソトは国内で消費する鶏肉の大半を南アフリカから輸入している。
ケンタッキー・フライド・チキンのロゴ(ロイター通信)

ファストフード大手のKFCコーポレーションはアフリカ南部で鳥インフルエンザが拡大していることを受け、レソトの全店舗を閉鎖した。現地メディアが26日に報じた。

レソトは国内で消費する鶏肉の大半を南アフリカから輸入している。

報道によると、レソト政府が南アからの鶏肉輸入を全面禁止したため、市場に鶏肉がほとんど出回らなくなったという。

レソトのKFCは南アの認証養鶏場から鶏肉を調達している。

レソトは南アに囲まれた内陸の山岳国であり、数ヶ月前から南アを悩ませている鳥インフルによって大きな影響を受けている。

南ア当局は鳥インフルの感染を抑えることができず、国内で飼育されている家禽の20~30%に相当する700万羽以上が殺処分された。

隣国のモザンビークでも南アから輸入したニワトリ約4万5000羽が殺処分されている。

鳥インフルの拡大はアフリカ南部の複数の国で卵と鶏肉不足を引き起こし、広範囲に影響を及ぼしている。

レソトのKFCはサプライチェーンを回復し、近いうちに営業を再開するとしている。

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