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▽中央アフリカ共和国はイスラム教徒で構成される民兵組織セレカが2013年にボジゼ大統領を退陣に追い込んで以来、内戦状態にある。
中央アフリカ共和国、MINUSCA(国連中央アフリカ多次元統合安定化派遣団)の部隊(Getty Images)

国連は29日、中央アフリカ共和国東部でケニア人平和維持要員がパトロール中に待ち伏せ攻撃を受け殺害されたと明らかにした。

MINUSCA(国連中央アフリカ多次元統合安定化派遣団)によると、事件は東部郊外の集落付近で発生したという。

MINUSCAの報道官は声明で、「この攻撃を最も強い言葉で非難する」と断じ、「民間人の保護を任務とする平和維持要員に対する卑劣な攻撃に大きな衝撃を受けている」と述べた。

中央アフリカ共和国政府の報道官はAP通信に対し、「政府と法執行機関は容疑者を裁くために全力を尽くす」と語った。

それによると、民兵組織セレカとつながりのある民兵が事件に関与しているとみられる。

中央アフリカ共和国はイスラム教徒で構成されるセレカが2013年にボジゼ(Francois Bozize)大統領を退陣に追い込んで以来、内戦状態にある。

この政変後、キリスト教徒で構成される民兵が反撃に転じ、多くのイスラム教徒が処刑された。

国連はMINUSCAを派遣し治安維持任務に当たっているものの、現在も国土のおよそ3分の2がセレカや他の反政府勢力の支配下に置かれている。

中央アフリカ共和国は金やダイヤモンドなど、莫大な鉱物資源に恵まれているにもかかわらず、世界最貧国から抜け出せずにいる。セレカはしばしば外国企業による採掘を妨害し、その関係者を殺害してきた。

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