◎この事件と南東部キリフィの町マリンディにあるカルト教団施設内で発生した事件が関連しているかどうかは不明である。
2023年4月27日/ケニア、南部モンバサ、オデロ牧師(中央)と警察官(Maarufu Mohamed/AP通信)

ケニア南部モンバサの警察は27日、信者の大量死に関与したとされる人気ユーチューバー牧師を逮捕した。

内務省によると、オデロ(Ezekiel Odero)容疑者は大量殺人に関与した疑いで逮捕されたという。AP通信は関係者の話しとして、「容疑者は28日に出廷する予定」と報じた。

この事件と南東部キリフィの町マリンディにあるカルト教団施設内で発生した事件が関連しているかどうかは不明である。

APによると、オデロ容疑者が運営する教会は閉鎖され、信者は退去を命じられたという。容疑者は信者に「死ぬまで断食するよう指示した」と伝えられている。

オデロ容疑者の教会はカルト教団とされるグッドニュース・インターナショナル教会と同じマリンディにある。

同教会のヌセンゲ(Makenzie Nthenge)容疑者は今月中旬、信者を洗脳し、死に追いやったとして逮捕された。ヌセンゲ容疑者は「断食すればイエス・キリスト(Jesus Christ)に会える」と信者を洗脳していたとされる。

警察は現在、ヌセンゲ容疑者が所有する土地で行方不明者を捜索しており、死者数は27日時点で103人に達した。

APによると、ヌセンゲ容疑者は2019年に拠点を移した際、自分のテレビチャンネルをオデロ容疑者に売却したという。

オデロ容疑者のテレビチャンネルは人気があり、多くの信者が「お告げ」を聞きにやってくるようだ。

オデロ容疑者のユーチューブチャンネルの登録者数は40万人を超え、総再生回数は7000万回以上を誇る。

地元メディアによると、オデロ容疑者が主催する集会にはガチャグア(Rigathi Gachagua)副大統領の妻など、政府高官も参加したことがあるという。

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