▽ISWAPはボコ・ハラムの一派であり、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
の戦闘員(Getty-Images).jpg)
アフリカ西部・ナイジェリアの北東部ボルノ州などで今月発生した襲撃事件について、イスラム国西アフリカ州(ISWAP)が21日、犯行声明を出した。
ISWAPはスンニ派のアマーク(Aamaq)通信に声明を投稿。治安部隊とキリスト教徒を標的とするテロ攻撃を実行したと主張した。
またISWAPはそのうちの1つを記録した動画と、他の2つの写真も公開した。
今月初めに発生した治安部隊への攻撃ではボルノ州郊外にある軍兵舎に押し入り、兵士3人を殺害、兵舎に火を放ったと主張した。
またISWAPは戦闘員が軍に忠誠を誓う親政府民兵のメンバー4人を捕らえ、その後処刑したと述べた。
北東部アダマワ州ではキリスト教徒が多く住む集落を2回攻撃したと主張している。
最初の攻撃は4月15日に確認され、2人のキリスト教徒が死亡、30軒以上の家屋と教会が全焼した。アマーク通信はこの襲撃の写真を公開しているが、真偽は不明である。
次の攻撃は4月16日に起きたとされ、国家警察のパトロール隊が標的となり、数人が負傷した。
ナイジェリア北部では西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」やISWAPなど、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ISWAPはボコ・ハラムの一派であり、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
ナイジェリア政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。