◎攻撃を受けたのはニジェールとマリの国境近くに位置する2つの村で、少なくとも56人が死亡、20人以上が負傷した。

ロイター通信によると、イスラム過激派組織がニジェール共和国の2つの村を襲撃したという。
ロイター通信は、「攻撃を受けたのはニジェールとマリの国境近くに位置するザーラウムデーレイェとチョンバンガウの村の住民で、少なくとも56人が死亡、20人以上が負傷した」と報じた。
ニジェールおよびその周辺国では、イスラム過激派組織の攻撃が頻発している。
報道の数時間前、アルカイダと関係のあるグループは声明で、「12月28日にマリで発生したフランス軍に対する攻撃(兵士3人が死亡)はジハード軍によるもの」と述べた。
フランスは、西アフリカ地域のイスラム過激派組織に対する連合軍の活動を主導してきた。
しかし、ニジェールやマリなどでは組織による人種および宗教差別、殺人、暴力、麻薬の密売、強盗などの影響を受け続けている。
フランスのラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は、ニジェール政府の関係者から2つの村に対する攻撃の情報を得たと報じた。
ニジェールの内務大臣は声明で、「対象地域を保護するために兵士を派遣した。死傷者の数は現在確認中」と述べた。
ニジェールとマリの国境付近、ティラベリ地域は2017年以来非常事態にあり、ジハード主義グループによる攻撃は一向に収まる気配を見せないと伝えられている。
任期を終えたマハマドゥ・イスフフ大統領の後任を選ぶ国政選挙の最中にも攻撃が発生し、数十人が死亡した。
ニジェール共和国