◎ギニア湾では2週間前にも同様の事件が発生し、石油タンカーの乗組員16人が殺害されている。
アフリカ西部ギニア湾の海賊(Getty Images)

イギリスのセキュリティコンサルティング会社は11日、西アフリカのギニア湾を航行していた中国籍の石油タンカーに海賊が乗り込んだと明らかにした。

ロンドンに本拠を置くEOSリスクグループ(EOS Risk Group)のシニアアナリストはAP通信の取材に対し、「海賊はコートジボワールの沖合でタンカーに乗り込んだ」と語った。

ギニア湾では2週間前にも同様の事件が発生している。

タンカーに乗り込んだ海賊の詳細は不明。

シニアアナリストのケリー(Martin Kelly)氏はAPに「詳細は分からないが、海賊の目的はある程度予想できる」と語った。「身代金または石油を狙った可能性が高いと思われます...」

ギニア湾は世界で最も危険な海域のひとつであり、国連安全保障理事会は昨年6月、この海域での海賊行為、武装強盗、誘拐を強く非難する決議を全会一致で採択した。

ギニア湾を航行していたリベリア船籍の石油タンカー(デンマークの会社が所有)は先月25日、コンゴ共和国の沖合で海賊の襲撃を受けた。

フランス海軍がその後の捜査でタンカーの乗組員16人の遺体を発見。トーゴの港に搬送した。海賊は捕まっていない。

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