◎男性は28日にライオンのブースに侵入し、襲われた。
ホワイトライオンの赤ちゃん(Forestry Commission of Ghana)

ガーナの警察当局は29日、首都アクラの動物園内で男性がライオンに襲われ死亡したと発表した。

当局によると、男性は28日にライオンのブースに侵入し、襲われたという。身元は明らかにされていない。

一部の地元メディアは警察筋の話を引用し、「この男性は昨年11月に誕生したホワイトライオンの子2頭を盗もうとした可能性がある」と報じている。

遺体はライオンのブースから回収され、地元の安置所に運ばれた。死因は明らかにされていない。

動物園は29日、「警察の捜査に全面的に協力する」と声明を発表した。

警察は男性がブースに侵入した経緯を調べている。

動物園の広報担当によると、事件当時、ブース内には雄ライオンと雌ライオン、そして2頭のホワイトライオンがいたという。

政府報道官は30日の記者会見でこの事件について質問を受け、「母親は自分のテリトリーに入ってきた者を敵とみなし、子供を守ろうとする」と語った。

動物園はウェブサイトに、「ライオンを含む園内のブースに入ることは危険であり、絶対にやめてください」と書いている。

ライオンのブースの柵は2重になっている。警察によると、男性は高さ3mの柵を乗り越え、その先にある6mの柵も乗り越えたという。

ホワイトライオンはライオンの白変種であり、個体数は世界で300~400頭と非常に少ない。この動物園は昨年11月に誕生したホワイトライオン2頭を大々的に宣伝していた。

専門家によると、野生のホワイトライオンは10頭ほどしか確認されていない。

ガーナのサバンナで野生のライオンを見ることはできないが、専門家によると、北部の国立公園とその周辺に小さなグループが生息している可能性があるという。

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