◎世界保健機関(WHO)は先週、ガンビアで販売されていたメイデン社製品4種類から有害物質が検出されたと報告した。
咳止めシロップ(Getty Images)

ガンビア政府は7日、インド製薬会社メイデン・ファーマシューティカルズの解熱・咳止めシロップを使用した子供少なくとも66人が7月下旬以降から急性腎不全で死亡した問題を受け、輸入医薬品の品質管理チェックや国の健康対策を強化すると発表した。

バロウ(Adama Barrow)大統領は演説で、「政府はこの事件の真相を必ず究明する」と述べ、亡くなった子供に改めて哀悼の意を表した。

バロウ氏によると、保健省は輸入医薬品の出所、医薬品の輸入の状況や手続きを調査し、規格外品の輸入を排除するための保護措置確立に向け取り組んでいるという。

また保健省は緊急の戸別訪問キャンペーンを開始し、▽メイデン社製品を持っていないか▽過去にメイデン社製品を使用したことがないかなどの聞き取りを行っている。

バロウ氏は「この2週間で体調を崩した子供は2人のみ」と説明した。

世界保健機関(WHO)は先週、ガンビアで販売されていたメイデン社製品4種類から有害物質が検出されたと報告。5日にはシロップが急性腎不全を引き起こした可能性があると警告した。

インド政府とメイデン社は調査を進めるとしている。インド当局によると、メイデン社製品は国内では販売されておらず、ガンビア以外の国には輸出されていないという。

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