◎この脱獄事件は首都コナクリの刑務所で3日未明に発生。武装集団が刑務所を襲撃し、カマラ氏を解放したとされる。
2021年10月1日/ギニア、首都コナクリ、暫定大統領に就任したドゥンブヤ大佐(中央)(Getty Images/AFP通信)

西アフリカ・ギニアの刑務所を脱獄したとされる元独裁者ムサ・ダディ・カマラ(Moussa “Dadis” Camara)氏が逮捕されたようだ。現地メディアが4日に報じた。

この脱獄事件は首都コナクリの刑務所で3日未明に発生。武装集団が刑務所を襲撃し、カマラ氏を解放したとされる。

しかし、カマラ氏の弁護士は4日、「同氏は被害者であり、刑務所に戻った」と主張した。

地元メディアによると、軍政はカマラ氏を含む3~4人が脱獄に関与したとして捜査するよう検察当局に命じたという。

カマラ氏の弁護士はAP通信の取材に対し、「カマラ氏は刑務所に戻り、尋問を受けている」と語った。

また弁護士はこう強調した。「彼は脱走したのではなく、誘拐されたのです。彼は被害者だ」

カマラ氏は2008年のクーデターで政権を奪取。大統領に就任したものの、紆余曲折の末、国内のスタジアムで市民を虐殺した罪に問われ、拘束された。

しかし、カマラ氏は敵対勢力の攻撃をかわして国外に逃亡。2021年末に帰国するまでの数年間、亡命生活を送っていた。

カマラ氏と一緒に拘束されたのは旧軍政の高官2人と伝えられている。

2021年9月のクーデターで政権を奪取したドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐は2025年初頭までに民主的な選挙を実施すると約束している。

スポンサーリンク