◎カマラ氏は2008年のクーデターで政権を奪取。大統領に就任したものの、紆余曲折の末、国内のスタジアムで市民を虐殺した罪に問われ、拘束された。
2022年9月22日/マリ、首都バマコ、ギニアのドゥンブヤ大佐(AP通信)

ギニアの武装集団が首都コナクリにある刑務所を襲撃し、元独裁者ムサ・ダディ・カマラ(Moussa “Dadis” Camara)氏を解放した。軍政の報道官が3日、明らかにした。

同国は同日、全ての国境検問所を封鎖した。

軍政の報道官によると、武装集団は3日未明に刑務所を急襲。激しい銃撃戦になったという。

報道官は国営テレビの取材に対し、「テロリストはカマラの他に、旧軍事政権の高官少なくとも2人を解放した」と明らかにした。

また報道官は「武装集団とカマラを必ず捕らえる」と約束した。「我々は敵を見つめ、倒す。テロの首謀者は責任を問われるだろう...」

カマラ氏は2008年のクーデターで政権を奪取。大統領に就任したものの、紆余曲折の末、国内のスタジアムで市民を虐殺した罪に問われ、拘束された。

しかし、カマラ氏は敵対勢力の攻撃をかわして国外に逃亡。2021年末に帰国するまでの数年間、亡命生活を送っていた。

2021年9月のクーデターで政権を奪取したドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐は2025年初頭までに民主的な選挙を実施すると約束している。

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