◎中央政府は先週末、国軍と民兵による戦闘が激化したとして、アムハラ州に非常事態宣言を発令した。
2019年3月23日/エチオピア航空のボーイング737(Mulugeta Ayene/AP通信)

エチオピア航空が8日、北部アムハラ州への定期便を運休すると発表した。期間は9~11日の予定。

同社は先週からアムハラ州にある3空港への乗り継ぎを中止していた。

同社は8日付けのプレスリリースで次のように述べている。「エチオピア航空は水曜、木曜、金曜に予定しているアムハラ州への定期便の運航を停止し...」

中央政府は先週末、国軍と民兵による戦闘が激化したとして、アムハラ州に非常事態宣言を発令した。

この地域で活動する民兵は北部ティグライ州で2020年11月~2022年11月まで続いた内戦において、ティグレ人民解放戦線(TPLF)の活動を全面的に支援していた。

内戦の犠牲者は数万~最大60万人と推定され、数百万人が国内避難民となり、数万人が近隣諸国に逃れたとみられる。

内戦終結後、中央政府はアムハラ州の民兵にも武器を置くよう要請。民兵はこれに反発し、今年4月頃から緊張が高まっていた。

アムハラの民兵は中央政府がこの地域で民族浄化を進めていると主張している。

国軍と民兵の戦闘は7月中旬頃から本格化し、いくつかの国々がこの地域への渡航を避けるよう勧告している。

海外のメディアはティグライ州やアムハラ州への立ち入りを禁じられているため、現地の状況はほとんど明らかになっていない。

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